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体験して、はじめてわかること 

月が変わり、こんなに劇的に天気が変わるとは・・・。1月、記録的な降雪に見舞われた日本海側や北日本。水の里もその例に漏れず、村おさ・長さんをしても、1月にこんなに雪が降ったことは今までに無かったそうだ。
それが、どうだろう。2月に入った途端に、寒気の底が抜けたようで、今年一番の突き抜けるような青空がひろがった。懸命な除雪のおかげでもあるが、ポカポカと優しい陽射しが道路に厚く積もった根雪をもゆっくりと溶かしてくれた。日の出前に雪かきをしたところは、たちまち地面が顔を出すまでに至った。
暖かいと、それだけで心が弾み、自然と身体が動き出す。寒いとそれだけ余計な力が入ってしまうからか、なんだか同じ仕事量でも疲れるものだ。
雪が降り、どんよりとした厚い雲に覆われた天気だと、お水採りだけで精一杯なのだが、お天道様のエネルギーを身体いっぱいに浴びると、お水採りが終わったらあれをしよう、これもやっておけるな、などといろいろなことに前向きな思いになる。

今回思い立ったのが、森のバスに降り積もった白い帽子を脱がしてあげること。暖かい陽射しの下では、もう帽子はいらないだろうと、バスの屋根に向けて梯子をかけた。高さにすると3mまではいかないはずなのだが、実際に屋根の上に上がってみると、案外高く感じる。それに、雪を落とした後の屋根は凍っているので滑るのだ。これが、高さ以上に恐怖心を増幅させた。
正月三が日明けから降り積もった雪は、新雪とは違い、硬く閉まった重い雪が帽子の正体だった。重いということは、それだけ滑る屋根の上で足を踏ん張り、より力を入れなければならないということだ。今年も、あちこちで屋根の雪下ろしをしていて転落し、命を落としたというニュースを数多く聞いた。住宅とバスという違いこそあれ、実際に、屋根にのぼって雪下ろしをしてみると、転落事故が起きるのも無理はないということが思い知らされる。
雪かきの要領から、すぐに汗がしたたるほど暑くなるのは察しがついた。だから、それなりに薄着にしたつもりであったが、それでもすぐさま汗ばんできた。まだ、屋根の四分の一ほどしか雪下ろしが終わっていないというのにである。残り四分の三、途方も無く長い道のりのように思えた。だが、幸いにも、人間には学習能力という素晴らしい力が備わっている。どうすれば、重い雪を簡単に落とせるようになるか、また、どこに立って作業をすれば足を滑らさずに済むかが段々とわかってくるのである。ゴールを見ずに、ただひたすら目の前の雪を要領よく、また安全におろせるかに集中していたら、いつのまにか、残り四分の一ほどまで雪をおろしていた。
さっきまでは途方も無く感じた道のりも、脇目もふらずにただ目の前のことをコツコツとやっていると、自然とゴールが向こうからやってきてくれるようだ。さあ、もう一息。だが、ここからもう一回、気を引き締める。転落事故が起きるのは、こうしたもう少しというところで起こることが多いらしい。何事にも、情報を入力しておくことは必要だ。案の定、もうあと3かきというところで、ひやっとした。雪が、ひさしのように屋根からはみだして乗っかっていたため、スコップを雪のなかに突き刺すと、あるはずの手ごたえがなかったため、バランスを崩し、落っこちそうになったのだ。
くしくも、この文章をしたためている横で、TVから雪下ろしによる転落事故の特集が流されている。高齢者だけではない。僕と同年代の人が、転落事故により亡くなられたそうだ。雪下ろしを体験取材したリポーターが『都会で暮らしているとわかりませんが・・・』と伝えていたが、まさにその通りである。実際に、その場で体験してみないとわからないことだらけだ。こうしてパソコンのキーボードを叩いていられるのも、ただ運が良かっただけなのかもしれない。
- 高 志 -

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