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その後のいきものがかり  

1昨年、ザリガニから始まった我が家の"いきものがかり"は、当初の1週間ルールがものの見事に反故にされ、今では2つの水槽にタニシとクチボソがそれぞれ共生し、存続している。
1週間ルールとは、近所の池で採ってきたものは、1週間だけ我が家で飼っても良いというルールで、当初は忠実に守られていた。
狩猟・採集に本能的な生き甲斐を見出した伸(のぼる)は、試行錯誤のうえ自分なりの仕掛けを作り、池から小動物を採ることに執着した。そんな伸が自作の仕掛けで採ってきたクチボソという小魚が、我が家の水槽で卵を産んだのである。最初は、石や水槽のガラス面に何やら小さな泡の塊が付着しているなと思っていたのだが、次第に水泡のひとつひとつに黒い点ができ始め、その頃からこれは水泡ではなく卵ではないか?という見解になりつつあった。
さらに僅かではあるが、その黒い点が動き始めるや、その見解は確信にかわり、ついにはいつ産まれるかと待ち遠しくなるほどだった。
そして、その時がやってきた。その頃になると、卵のなかでもはっきりと魚の形が見てとれ、くるくると元気に卵のなかで回転をして遊んでいた。小さな骨が透けて見えるほど透明な身体で、なんとも神秘的な姿であった。窮屈そうな卵の壁から、頭だけをちょこんと出し、下界の水に慣れようとしているのか、なかなかそこから動かない。しばらくして、身体をブルッと震わせると、一気に水槽の水の中に飛び出していった。その瞬間を代わる代わる家族で見守りながら、それぞれが歓声をあげ、新たな命の誕生に感動した。
これをきっかけに、冒頭のルールは反故にされたのである。

小魚とはいえ、縄張り意識が激しい魚種のようで、そこには小さい水槽では哀れに思えるほど弱肉強食の世界が展開された。あんなにたくさんいた新たな命も自然淘汰され、その世界で適切な数に落ち着いたようである。
その過程で、生存競争により水草がものの見事に食いつくされ、そのまま放置していたら、瞬く間に水槽の水が汚れていった。その頃は、水槽の清掃係であったタニシが、水槽の大きさの割には数が不足しているのだろうと考えられていた。伸に幾度となく水槽の水を取り替えるように言い、1度はようやくの思いで取り替えたのだが、すぐにまた茶色く濁ってしまった。だが、もうひとつの水槽は依然としてきれいなままだ。そのため余計に濁った水の汚さが浮き彫りになり、またもや伸に水を替えろコールが浴びせられたのである。
ただ、その一方で水を替えてもすぐに汚くなるのは、何か他に原因があるはずだという意見も飛び交い、やがて水草の量が足りないのではないかということになった。早速、池に水草を取りに行き水槽にいれたが、その時に水を替えるとまではいかなかったので、その後も伸に対しては厳しい声が浴びせられた。言われたことは、次の瞬間に忘れてしまう伸。そんな性格だから、朝、学校に行く前に言われて、その時は『は~い!?』と応えても、学校から帰って来るころには憶えているはずもない。
そんなこんなで年末にさしかかり、汚いままでは年は越えられないと、いよいよ伸への声は激しさが増していった。だが、こちらも年末の喧騒で、そうそう伸に構ってもいられない。そんな折、少しずつだが茶色い水槽が気のせいか薄茶ほどになり、そうこうしているうちに、水槽の向こう側の景色が見えるようになってきた。タニシの数も変わっていない。ただ水草が増えただけなのだが、自然の浄化作用には、ただただ驚かされるばかりである。
最近、ずぼらになってきた我が家の"いきものがかり"。ただ今回ばかりは、そのずぼらさ加減で、新たな発見があった。それも良しとしようかね、伸くん!!
- 高 志 -

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