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"カブトムシ"くん到来 

佐渡から帰ってきたら、『もう夏休みは終わりだよ!!』と言われているかのように、秋風が吹くようになった。秋虫の心地よい鳴き声が、秋の訪れを確かなものとして感じさせてくれるのだが、ちょっと早くありませんか?残暑はどこに行ってしまったの?そんな思いが頭を駆け巡っている。『政権交代!!』の掛け声のなか、下野した自民党の心中と同じように、秋の夜長へと駆け足に移りかわってしまったようだ。
今回のお水採りでは、去りゆく夏を惜しむかのように、水場に突如"カブトムシ"くんが現れた。以前、村おさ・長さんに『この辺りでカブトムシが採れるところはありませんか?』と尋ねたところ、『そういや~、昔からこの辺にはカブトムシはいね~な~!?』というつれない返事を聞いていたものだから、突然の訪問にとても驚いた。それも、冒頭のごとく秋の気配が漂う水の里で、しかも今シーズン一番の寒さになった日だったので余計だ。
朝、顔を洗おうと水場に向うと、水路脇にじっとしたまま動かない"カブトムシ"くんがいた。あまりにも寒かったので、死んでいるのかと思って背中を突っつくと、動きは鈍いながらもモゾモゾと動き始めた。そのままでは、お水採りを始めると水に流されてしまうため、脇の岩の上に移すと、その場で少しずつ居心地の良い場所を探しながら動くのだが、岩からは移動しようとしない。残念ながら、土の中に潜れるようなところもないので、もし夕方、お水採りを終える時にもその場にいたら、クルマで林の中まで連れていってあげようと心に決めた。
果たして、"カブトムシ"くんは自分の力で自らが居るべき場所に移動するのだろうか?それとも…。段々と辺りが暗くなりはじめた頃、山のお母さんが『阿部ちゃん、寒くないですか?』と背中にホカロンを貼りながら、苦笑いしてやってきた。秋の気配というよりも、秋も深まり冬の到来を思わせるような北からの強い風に、ただ『寒い、寒い!!』と背中を丸めるしかないほどなのだが、案の定"カブトムシ"くんは例の岩から動いていなかった。
外灯にあかりがともり、最後の1本を汲み終えると、後片付けも早々にクルマのキーを取りに行き、岩の上の"カブトムシ"くんをつまみあげた。モゾモゾとした鈍い動きとは裏腹に、力強く足を突っ張る"カブトムシ"くん。クルマのシートに鎮座させるも、先程よりも機敏な動きで辺りを窺っている。蝉トンネルを抜け、5分ほどクルマを走らせると適当な林が見つかった。"カブトムシ"くんの大好物なくぬぎの木ではなかったけれど、根元の土も柔らかそうな林だったので、その林のなかの木に逃がしてやろうと再び摘み上げようとするが、今までにない力強さでクルマのシートから離れるのを拒んだ。そう抵抗されても、やはり自然の中に放してやるしかなく、足がちぎれないように慎重にかつ力をこめて摘み上げた。北風がいっそう厳しく吹きすさむ。このまま、"カブトムシ"くんはこの過酷な状況下で生きていけるだろうかと、少々不安にもなったが、あとは自分で決めてくれとその場を後にした。
9月も上旬だというのに、夜はタオルケットに毛布、布団を頭から被ってちょうどよい。晩秋から冬にかけて定番メニューとなる鍋煮こみうどんが食べたくなるほど寒かった。かろうじてストーブに火をともそうと思うに至らなかったところが救いか…!?
自然に生きるものたちも大変である。こう、毎年気候の変化が激しいと、"カブトムシ"くんのように今までにない行動に出るしかなくなるのだろう。奇しくも、鳩山次期首相が二酸化炭素25%削減を表明した。途端に、自民党、財界を中心に猛反発が起こったらしいが、これをチャンスと新規分野の開発に力を注いでほしいものである。どのみち、石油からの脱却は遅かれ早かれやってくるのだから、既得権益にとらわれず、代替エネルギー分野で世界をリードして明るい未来を切り開いて行きたいものだ。まずは、自分たちの生活を見つめなおしながら…。
- 高 志 -

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